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2009年12月
大福茶
(12/01) 一年の無病息災を祈る 大福茶
新型インフルエンザの流行が懸念される昨今です。風邪を召されないよう、万全な予防をお願いします。
さて、ワクチンなどがなかった時代、人々はどのようにして流行病に備えたのでしょう。さまざまな民間療法が考案されましたが、大福茶もそのひとつ。
新年に服すれば縁起がよく、心身を健やかに保つといわれる大福茶です。
関西に伝わる大福茶とは…
昔から関西ではお正月を祝って、大福茶という縁起物のお茶をいただく習慣があります。これはお茶の中に結び昆布と梅干しを入れたもので、元旦に飲むと一年間は無病息災で過ごせるといわれるもの。 昆布は「よろこぶ」のこぶ、また、「子生婦」とも書いて子孫繁栄を願う意味があります。梅は春一番に花を咲かせ、実をつけることから、縁起が良いとされているのです。
空也上人が悪疫退散を願って考案した皇服茶がその始まり
大福茶の由来は平安時代にさかのぼります。天暦5年(951)、京都・六波羅蜜寺の空也上人が、都に蔓延する悪疫退散を願い、自ら刻んだ十一面観音像を車に安置して市中を引き歩きました。その際、仏前に献じた小梅干と結び昆布を入れた薬茶を病人に授けながら、念仏を唱えたところ、ついに悪疫は退散。これにあやかろうと、時の村上天皇が元旦に服されるようになり、皇服茶(王服茶)の名がつきました。庶民にとっては幸福をもたらすことから、「大福」の文字が当てられ、縁起の良いお茶として、お正月に飲まれるようになったのです。
大福茶 ~風邪の民間療法~
(12/01)
風邪の症状を鎮める “ 縁起物 ”
昔から“朝一杯のお茶と梅干しは健康のもと”といわれてきました。
得に冬場は風邪のひきはじめに、梅干しを入れた熱いお茶を飲むと、体が温まって、いつのまにか症状が治まったという方も多いはず。
実は、お茶と梅はどちらも、遣唐使が中国から薬として持ち帰ったもの。それが日本の風土に溶け込むうちに、万病によい“食べ物薬”として広まっていったのです。
大福茶は縁起がいいだけでなく、人々が長い歴史の中でお茶と梅干しの組み合わせが風邪対策に良いことを経験的に知り、民間療法として伝えてきたものなのです。
■茶葉
渋味成分のカテキン類には、抗ウィルス作用があります。ビタミンB1、B2をはじめ、風邪ウィルスヘの抵抗力を高めるビタミンCを特に豊富に含みます。
■梅干し
クエン酸などの豊富な有機酸には、抗ウィルス作用があり、風邪のひきはじめや風邪予防に効果的。ビタミンB1、B2、C、カロチン、カリウムなども豊富です。
■桜花
縁起添えの「桜湯」に使われる桜花も、民間療法では風邪薬として重宝されています。かぐわしい芳香成分に、のどのイガイガやせきを鎮める働きがあるのです。
■昆布
カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維、ヨード、カロチンなどを含みます。特に豊富なカロチンは皮膚や粘膜の健康を保ち、風邪ウィルスの侵入予防に役立ちます。
風邪ウィルスは、のどや鼻の粘膜に感染して風邪を引き起こします。このため、普段からうがいをマメにして、のどを清潔にすることが予防につながります。しかし、水でのうがいよりも、煎茶の方が効果的。これはお茶に抗ウィルス作用のあるカテキン類が含まれているため。とくに煎茶の場合、その量が豊富なのです。
風邪を召さないよう、煎茶で予防してみましょう。