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2008年03月
茶の表示
(03/30) 昨年は「偽装の年」という印象が強く、老舗とよばれる名店や大きな飲食会社も次々と大きくとりだたされました。「法律違反」という単なるくくりでは許されないような実態も多々ありました。同じ食品を取り扱う業者として、改めて本当の心の癒しをもたらす商品の提供が必要だと実感しています。法律の改訂とともに複雑化する食品表示ですが、まずは正しい理解、そしてお客様への解りやすさの提供が求められているのではないでしょうか。
JAS法(正式名:農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律に基づく加工食品品質表示基準)により、加工食品全般には以下を表示することが義務付けられています。
1.名称 2.原材料名 3.内容量
4.賞味期限又は消費期限
5.保存方法 6.製造者の氏名及び住所等
お茶に関しては平成11年に加工食品と位置づけられました。
現在弊社が使用している一括表示は以下のものです。(例:煎茶100g商品)
食品衛生法では、食品又は添加物を販売する場合、製造所所在地、製造者の氏名等の表示について規定している。しかし、食品衛生法の規定に基づき、厚生労働大臣に届け出た製造所固有の記号並びに販売者氏名及び住所を記載することにより製造所所在地及び製造者の氏名の表示に代えることができる。
販売者表示ご希望の際は、固有記号の届出を代行させていただくことが可能です。
食品添加物以外の原材料は、
原材料に占める重量の割合の多いものから順に、その最も一般
的な名称をもって記載すること。
・全ての加工食品には賞味期限または消費期限のどちらかの期限表示が表示されています。
・賞味期限はおいしく食べることができる期限(best-before)。
・期限の設定は食品の情報を正確に把握している製造業者等が科学的、合理的根拠をもって適正に設定しています。
以前にもまして商品を裏返しにされ、
表示を気にされる姿を目にされるのではないでしょうか?
ある調べによると、約95%が食品表示を確認しているといいます。
参考資料:農林水産省HP・資料/消費生活ナビ/農林漁業金融公庫等
茶の動向
(03/30)
1996年ハーゲンダッツが、2005年にはスターバックスが抹茶製品を売り出しました。
これが、抹茶が世界へと飛び出した大きな転機であるといわれています。
抹茶の原料である碾茶荒茶の生産量は平成18年で*1650トンあります。(農林水産省ホームページ内データより) 生産量は増加傾向にあることが農林水産省の資料からも読み取ることができます。「抹茶味」「抹茶入り」「抹茶風味」製品が、「イチゴ味」と同じ位当たり前にする市場となっていることでも明らかですね。
緑茶飲料の先駆けは1985年頃にあるようです。現在の清涼飲料の生産量を右の資料でみると、3割を茶飲料が占めています。この急激な増加は、茶系飲料が消費者の健康志向にマッチしたことが大きな要因の一つ。
そしてやはりペットボトルの普及が大きいのではないでしょうか?ペットボトルの急激なグラフの動きは日本人の摂取飲料を大きく動かしたともいえるように思います。
分野は全く変わりますが、タオル業界「今治タオル」のお話、先日TVでも特集されていたのでご存じの方もおられるかとは思います。今治の地場産業であるタオル生産業は、外国からの安い手軽で多様な輸入品におされ厳しい状況にあるようです。しかし、今ちまたで話題を呼び店頭に並んでいる商品は、シンプルに真白の高品質、吸収性抜群の「今治タオル」というのです。高い技術と知識を持つ職人さんたちが集まり、話題のデザイナーにも依頼をかけ、業界みんなで試みをされ生まれでた今治ブランド。「本物のタオル」という名で本来の自分たちの商品ポリシーを見つめなおしチャレンジされた結果、お客様が喜ばれる結果を招いているようですね。
「ドリンクはのどの渇きを満たすもの」「リーフ茶は心の癒しをもたらすもの」。茶業界のある方が口にされた言葉です。ドリンクの成長で「お茶」を飲まれる人口が増えたことをプラスの要素として考え、お客様が心の安らぎをおぼえられるようなお茶つくりをご提供していきたいですね。新茶の時期がもう待ち遠しい、というほどの時期になってきましたが、多くの方が新茶を口にすることを待ち遠しく、またその時間を楽しみにされることを願いたいものです。
新たな取り組み
(03/30) 「みやこ」は「宮のある所」「天子の居られる場所」で、やがてそこを中心とした都風・宮廷風の風雅な文化を「みやび」といい、「ひな」は都を離れた地方のことで、やがて地方風な風俗や風流を「ひなび」といいます。
『万葉集』をみると、「みやび」の宮廷風な高雅と、「ひなび」の地方風な流俗とが、それぞれの特色を保ちながら尊ばれ、交流しあっているといいます。その交流の根源には、都には天子を中心にした都の魂があり、地方にはそれぞれの国魂が宿っていて、その力によって土地も人も草木も立ち栄えると信じていたようです。
華やかなものに目がいきがちな現在ですが、それぞれの魂・思いを大切にすることでうまれでる魅力には、また違った素敵さがあるように思います。
また、万葉集に収められている「東歌」や「防人歌」は「ひなび」の力を感じさせる歌として都に伝えられていたようです。
(参考資料:淡交社発行 なごみ)
新たな取組み情報
「頑張る地方応援プログラム」
宇治茶の生産地である京都府和束町。人口5000人ほどのこの町は、代表的な産物である茶を生かした新産業や雇用の創出に乗り出しています。
地域再生計画「行ってみたい『茶源郷』づくり」に基づいて、栽培や加工、販売、観光など幅広い角度から茶業振興にかかわっている住民やグループ同士が連携し、新たな地域ビジネスを生み出そうとしています。2009年度末までに、起業者17人を含む123人分の雇用創出を目標に掲げて活動されています。
各自の強い部分をもちより、また募集し新たな力を生み出そうとされている大変興味深いものです。
(参考: 和束町HP / 京都新聞 / 地域再生計画資料 など )
「茶道文化検定」
日本の総合文化・伝統文化である茶道に親しみ、理解を深めるために、幅広い知識を身につけて文化の習得を図り、その普及と次代を担う人材の育成を行うことを目的としています。
茶の歴史から茶業まで9の分野からの出題で、今年の11月より4・3級からスタートし、2・1級は順次実施予定です。
検定ブームとはいいますが茶道認知の新たな取り組みの流れにのってみるのもまた素敵なチャレンジなのではないでしょうか?
(参考 : http://www.chado.or.jp/sinko/exam/abstract.html )