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煎茶考案の100年後に生まれた最高級の緑茶

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緑茶の中で最も高級な茶葉とされる玉露。ふわっとした香りと独特の深い甘みは、他の茶葉にはない優雅な味わいで緑茶の王様とよばれています。
発祥の地は煎茶と同じ京都宇治。煎茶は元文3年(1738)に宇治田原の茶農・永谷宗円が考案し、江戸の茶商・山本嘉兵衛に販売を託したことから広まりましたが、その約100年後の天保6年(1835)、6代目山本嘉兵衛(徳翁)によって玉露は考案されました
煎茶栽培との違いは、八十八夜といわれる5月2日頃、茶園をヨシズやワラ、あるいは寒冷紗などの化学繊維で20日間ほど覆います。これを被覆栽培といい、直射日光をさえぎることで、緑茶の旨み成分であるテアニン(アミノ酸の一種)を増加させ、とろりとした甘みのある茶葉に育てるのです。このように手間暇かけて栽培されることも、玉露が最高級の緑茶といわれる点でしょう。
玉露という名前は、6代目山本嘉兵衛が宇治郷小倉の木下家で茶葉を露のように丸く焙ったことによるもので、もとは山本家の商品名であり、これがいつしか茶葉の名前になったというわけです。さらに明治初期には宇治の製茶業者・辻利右衛門が、丸く焙った玉露の茶葉を現在のような棒状にすることに成功。宇治茶といえば玉露を思い浮かべるのは、こうした歴史の重みがあるからです。

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